- この動きは、今年に入ってすでにゴールドマン・サックス、香港FMIサービス、ムーディーズ・レーティングスが参加している状況に続くものです。
- カントン・ネットワークは、世界の資本市場とブロックチェーンを安全に接続することを目指しています。
「BNPパリバとHSBCは、銀行や大手金融機関によく利用されているプライバシー重視のパーミッション型ブロックチェーン、カントン・ネットワークに参加しました。」
今回の参加は、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、香港FMIサービス(Hong Kong FMI Services)、ムーディーズ・レーティングス(Moody’s Ratings)が今年3月に参加したのに続くものだ。カントン財団(Canton Foundation)によれば、カントン・ネットワーク上には3兆6000億ドル(約522兆円、1ドル145円換算)以上のトークン化資産が存在する。カントン・ネットワークは、データ管理を損なうことなく異なるネットワーク間で取引・決済が可能な「グローバル・シンクロナイザー(Global Synchronizer)」を持つパーミッション型ブロックチェーンとして機能する。
「BNPパリバは、今回の参加は同社のデジタル変革戦略や顧客サービスにおけるブロックチェーン・アプリケーションに関する協業の意向を示すものであると述べました。HSBCはこの動きを、デジタル資産市場の流動性を向上させ、複数の資産を跨ぐ取引に対応する手段と捉えています。」
カントン財団のメンバーは、ブロードリッジ、トレードウェブ、デジタル・アセットなど30以上の企業を含んでいます。この財団は、銀行やフィンテック企業、サービスプロバイダーを中立的な管理のもとに統合し、従来の市場の信頼性や運用基準に則ったトークン化金融のインフラ構築を目指しています。
「日本の暗号界で活躍する専門家・翻訳家、林理南氏による翻訳・編集|画像提供:David Merrett/Flickr|原文:BNPパリバおよびHSBCがプライバシーに焦点を当てたブロックチェーンの「Canton」に参加」