ブラジルのサンパウロ市警察は、ポルトガル語の略称PCCで知られる麻薬組織「ファースト・キャピタル・コマンド(First Capital Command)」によるマネーロンダリングスキームを摘発し、6日に旧Twitterで公表した。PCCは、仮想通貨取引所として運営されている企業を利用していた。
CNNによると、その企業はおおよそ5億レアル(約125億円、1レアル25円換算)分の取引を行っていたと報じられています。警察はその企業の本社を捜索し、約5500万レアル(約14億円)分の小切手を押収したとのことですが、本記事執筆時点では企業名は公表されていないとのことです。
サンパウロ市警察は6日、サンパウロ州内の様々な都市でPCCと関係のある人物に対して、20人の逮捕状と60件の捜索・押収令状を実行するよう指示を受け、捜査を実施しました。
それとは対照的に、ブラジルの裁判所は、捜査に関わる人物の80億レアル(約2000億円)を超える資産を差し押さえました。
最新のエコノミスト誌の報道によると、PCCはラテンアメリカで最大のギャングとして知られ、4万人近い正式メンバーと6万人近い準メンバーがいるとされています。
ブラジルの治安警察が、麻薬組織が利用する暗号通貨洗浄スキームを解体した。