暗号資産を中心とした調査企業のChainalysisは、12月5日に共同創業者でチーフ・ストラテジー・オフィサーのジョナサン・レビン氏が新CEOに就任することを、取締役会が決定したと発表しました。これにより、長年CEOを務めてきた共同創業者のマイケル・グロナガー氏の後任となることになります。
その企業は、政府や企業がデジタル通貨の動きを管理したいと考える際に役立つ、暗号資産(仮想通貨)コンプライアンスソフトウェアを提供する大手企業です。同社が提供するさまざまなツールは、暗号資産に関連した犯罪捜査などにも活用されています。
レビン氏は、「次期のトランプ政権が暗号通貨に好意的な姿勢を示し、暗号通貨の普及が進むことで、同社のサービスへの需要がさらに拡大するだろう」と述べた。
“現時点において、市場が繁栄しており、当社の財務状況も安定していることを考慮して、顧客にとって業界トップの地位を築き、プラットフォームの拡大に注力する必要があると言えます。”
2014年、レビン氏とグロナガー氏は共同でチェイナリシスを設立しました。その後、グロナガー氏が退任する理由については、レビン氏は詳細に触れず、取締役会とグロナガー氏が変化の必要性について意見が一致したと述べました。
グロナガー氏が取締役会を離れ、その席にはポール・オービル(Paul Auvil)氏が新たに就任することとなった。オービル氏はテクノロジー業界と金融業界での豊富な経験を持ち、独立取締役および監査委員長の職を務めることになる。
非公開企業では、新規株式公開(IPO)の申請を行う前に、独立した取締役を取締役会に迎えることが一般的です。また、多額の資金調達ラウンドを通じてベンチャー投資家から資金を調達している企業が増えています。
「株式公開のタイミングや計画の有無に関してコメントを差し控えることを選んだレビン氏だった。」
「その方は、「現在の市場環境において、チェイナリシスが最適なソリューションを開発することに、非常に狭視野に固執している」と述べました。」
2024年4月になり、CoinDesk JAPANがレビン氏にインタビューを実施している。
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「CoinDesk JAPAN編集部による翻訳・編集 | 画像提供:多田圭佑氏 | 元記事:Chainalysis、創業者Jonathan Levin氏をCEOに任命」