「暗号通貨市場の成熟に伴い、ビットコイン(BTC)をはじめとするデジタル資産は、機関投資家のポートフォリオに取り込まれるようになりました。しかし、政治的な要因による影響や依然として高い価格変動リスクに晒されることも少なくありません。このようなリスクに備えるため、分散投資の重要性が一層高まっています。」
「暗号技術のエコシステムにおいて一般的なのは、仮想通貨(暗号通貨)の取引だが、「専門的で理解しにくい」「リスクが高いレバレッジに不安を感じる」という先入観があり、参入を躊躇する声も多い。」
「この中で、FXが主力のインヴァスト証券が提供する「トライオートFX」は、一般的なFXとは異なる特徴を持っています。専門知識が必要なく、初心者でも取り組みやすい設計で、長期的な資産運用を目指すスタイルが特徴となっています。」
4月21日、CoinDesk JAPANは、同社の黒川氏と伊藤氏にトライオートFXのしくみや魅力、暗号資産投資家向けのメッセージについてインタビューした。
初心者にやさしい「選ぶだけ」の仕組み
「2014年にリリースされたトライオートFXには、初心者にも分かりやすいと評判の理由があります。そのポイントについてご説明いたします。」
「黒川氏によると、FXとは為替レートの変動を利用して利益を目指す金融商品であり、少額の資金を使ってレバレッジをかけて取引できるのが特徴だ。」
「※注意: レバレッジとは日本語で「てこの原理」を意味します。外国為替取引(FX)において、国内個人口座には金融商品取引法の規制により最大レバレッジが25倍に制限されており、取引額の4%以上の証拠金が必要となります。一方、同法により、個人の仮想通貨取引における最大レバレッジは2倍に設定されています。」
「一般的なFX取引においては、知識や経験が重要であり、相場を読む能力や迅速な判断力が求められるため、初心者にとってハードルが高くなっています。数千円から取引を始められる手軽さはあるものの、取引を始めやすさと勝てるかどうかという点は別問題であり、多くの初心者がこの点でつまずくことがあります。」

「多くの人がFXでは高いレバレッジから「一攫千金」を狙う投機的なイメージを持っていますが、当社のトライオートFXは、事前に用意された自動売買プログラムを「選ぶだけ」で安定した取引を開始できる仕組みを採用しています。」
“─具体的には、取引を開始する手段は何か。”
黒川氏は言っています:「基本的には、プログラムを選んで、稼働ボタンを押すだけです。」
「各通貨ペアごとに設計されたプログラムを活用して、リスクや過去のシミュレーション結果を考慮して取引を開始することが可能です。」
「使いやすいインターフェース設計を採用しており、初心者でもすぐに使えるようになっています。他社サービスでは設定やプログラムの作成が必要な場合もありますが、トライオートFXではそれが不要です。」
狭いレンジで、着実にリピート取引
「──FXの自動取引とは、具体的には何を指すのでしょうか。」
「黒川氏によると、自動売買はリピート取引とも呼ばれ、一度設定した価格帯で繰り返し注文を出す仕組みだという。暗号資産と異なるFX市場では、価格の回帰性が見られる。特に、オーストラリアドル/ニュージーランドドル(AUD/NZD)などは比較的幅の狭いレンジを維持しているとのことだ。」

多くのトレーダーが選ぶようなドル/円(USD/JPY)やユーロ/円(EUR/JPY)などの通貨ペアよりも、リピート取引に向いているのは、比較的狭い値幅で動く通貨ペアであるAUD/NZDの方だ。AUD/NZDは2014年以降、狭い値幅で推移している。
「相場がある一定の範囲内で動いているときは、利益を徐々に積み重ねることが可能です。しかし、USD/JPYのようにトレンドがはっきり出やすい通貨ペアの場合、過去の円安トレンドに影響されて適切なレンジを設定するのが難しく、リピート注文がうまく機能しないこともあります。」
顧客が選んだプログラムに従って、注文手続きが自動的に進行するので、手間がかかりません。
「──一般的なイメージとは異なるFXのスタイルということですね。」
「黒川氏は、一攫千金を狙うのではなく、むしろ積み立て型の投資に近い考え方をすることが良いと考えています。」

「急激な利益を狙うのではなく、着実に少しずつ利益を積み重ねる手法です。たとえば、過去3年間に73%の利益率を達成したプログラムもあり、1万円を投資すれば約1万7000円になる見込みです。」
しかし、トライオートFXは大量の取引を行うため、必要な証拠金額は一般的な手動取引よりも高く設定されており、推奨される運用資金はおよそ50万円と多少高額になっています。
過去10年の分析に基づくプログラム設計
「──この自動取引プログラムの設計には、どのような工夫がなされているのか。」
「一般的な自動売買では、通常、将来の価格変動を予測して、その変動に応じた注文を出すことが一般的な戦略です。一方、トライオートFXの特徴は、過去10年ほどの為替チャートデータを分析し、各通貨ペアに適したレンジ幅などを設定することにあります。」
短い分析期間では、大きな変動相場(例:コロナショック)を考慮せず、レンジが狭くなる傾向があります。取引は活発になりますが、ショック相場に対する耐性が低下するという課題が生じます。
「トライオートFXは、長期間にわたる相場データを元に設定されたレンジによって、コロナ禍やリーマンショックなどの突発的なショック相場にも比較的頑健な性能を備えています。その結果、リピート取引が長期的にスムーズに機能する傾向があります。」
長期視点の安定運用とキャッシュフロー
「暗号資産取引との類似点や相違点についてお伺いしたいです。」
「伊藤氏は述べています:需給の影響で価格が大きく変動するという点で、暗号資産と為替は共通しています。ただし、現時点ではトランプ政権による関税の影響を取り上げると、暗号資産の方が価格変動の度合いがより大きいのではないでしょうか」という意味です。
「外国為替市場において、主要な通貨ペアであるUSD/JPYなどは価格変動が大きな場面もありますが、例えばAUD/NZDやNOK/SEKのような通貨ペアでは、政策金利や経済構造が類似しているため一定のレンジ内で安定した値動きを示すことが多いです。このような通貨ペアは、不安定な相場環境でも比較的長期的な保有が容易であり、特徴として挙げられます。」
「この取引では、利益確定が頻繁に起こるため、キャッシュフローが生まれやすくなります。そのため、得た利益を別の投資に回すことなど、柔軟な資金運用が可能となり、魅力的な点と言えます。」
「トライオートFXは、長期的な投資を想定しており、お客様には3年程度の保有を推奨しています。同様に長期保有を目的としたNISA(少額投資非課税制度)と比較しても、トライオートFXのほうがキャッシュフローを生みやすい特徴があります。つまり、長期保有のままでキャッシュフローを得ることが可能です。」
価格の回帰性を活かした堅実な運用
黒川氏によると、FXの大きな特徴は価格が定まった範囲内で上下動を繰り返すことにあります。株式や暗号資産と異なり、FXでは価格は回帰性を持ち、右肩上がりが前提になることはありません。
トライオートFXは、着実な利益を狙うことを重視しており、したがって大きなリターンを期待することはできませんが、その代わり大幅な損失リスクも抑えられています。興味を引かれないと感じる人もいるかもしれませんが、「良い投資はつまらないもの」という言葉通り、堅実な運用に向いているスタイルと言えるでしょう。

「億り人を目指すようなリスクを冒す投資志向ではなく、着実に資産を増やしていくことを目指し、分散投資の一環としてご活用いただければと思います。」
伊藤氏は述べています:暗号資産取引にリスクを取りやすくなる一つの方法は、着実な収入源を持つことです。投資する際には、心にゆとりを持つことが極めて重要です。トライオートFXを通じて、皆さんが安定した収入源を築いていけるよう支援したいと考えています。
「──最後に、読者へのメッセージをお願いします。」
「黒川氏は、一般的に広まっているリスクの高い危険なFXのイメージとは異なる、トライオートFXの実態を知ってもらいたいと考えています。」
「過去に高レバレッジ取引で大きな損失が起きたことから、FXに対するネガティブなイメージが広まっていますが、最近では自動取引などのテクノロジーの進化により、多くの人にFXの魅力を伝える機会が増えています。弊社のビジョンは、テクノロジーを活用して多くの顧客にFXの魅力を伝えることです。」
「※注意:FX取引におけるレバレッジは、過去には100倍や200倍といった多額の倍率が問題視されてきました。金融庁の規制により、2011年8月以降、国内では最大25倍に制限されました。一方、海外業者ではまだ数百倍や無制限のレバレッジを提供している場合があり、それには高いリスクが伴う可能性があります。」
「暗号資産はテクノロジーの最先端に位置し、将来的にはFXとの統合や連携がもたらす可能性に期待を寄せています。暗号資産が進化する未来に大いに期待しています。」
「文章提供:CoinDesk JAPANの広告制作チーム。トップ画像:シャッターストック」