博報堂キースリーは9月11日、スターテイル・ラボとタッグを組み、ソニーグループが進めるパブリックブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」を用いたサービスの企画と実装開発を支援することを発表しました。
博報堂キースリーとスターテイル・ラボは、それぞれのWeb3関連の知見やブロックチェーン基盤開発のノウハウを生かして、Soneiumを用いた新たなサービスや製品の普及を促進する。
具体的には、博報堂グループ各社やクライアント企業、パートナー企業と協力し、Soneiumを事業に活用したい企業を支援するために、プロジェクトの設計から開発実装まで包括的にサポートするという取り組みを行っています。
続々と始まるSoneium活用
ソニウムはソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボによって開発されている、イーサリアム(Ethereum)のレイヤー2ブロックチェーンです。誰でも参加できるオープンなネットワークを提供し、インフラからアプリケーションレイヤーまで包括的なWeb3ソリューションを可能にします。すでにテストネットが稼働しており、同社の渡辺潤氏によってWeb3カンファレンス「WebX2024」で発表されています。
「関連ニュース:ソニーがレイヤー2ソリューション「Soneium(ソニューム)」のテストネット稼働およびインキュベーションプログラムを発表」
「ゲームやエンターテインメント業界を含むさまざまな分野の企業が、Soneiumを活用した新しいサービスの開発を発表しています。」
暗号ゲーム専門のプラットフォームYGG Japanは、Soneium上でゲーム向けのレイヤー3「YAIBA」の開発を発表しました。Web3ゲームの開発に必要なソリューションを提供することで、ゲーム開発者がWeb3ゲームを制作するための環境整備を支援することを目指しています。
関連ニュース:YGG Japanは、ソニーのL2モデル「Soneium(ソニューム)」向けにゲームに特化したL3モデル「YAIBA」の開発を行う。
NFTやブロックチェーンゲームに特化した開発会社であるdouble jump.tokyoは、ソニーグループやSBIグループから約15億円の資金調達に成功し、Soneiumを基盤としたゲーム開発に取り組むことを発表しました。
「関連ニュース: SBIとソニーがdouble jump.tokyoに投資、15億円の資金調達ラウンドに参加 ── ソニーが独自のチェーン「Soneium」でゲーム開発」
「W TOKYOを含む複数の企業が共同で立ち上げたYOAKE entertainmentという合弁会社が、東京ガールズコレクションのプロデュースなどを手がけており、秋元康氏を総合プロデューサーに迎え、Soneiumを活用したアイドルプロジェクト「MEN’S YOAKE AUDITION 2024」を始動しました。Soneiumを基盤としたトークンエコノミーを構築し、ファンの活動が直接アイドルの支援につながるエコシステムを実現することを目指しています。」
関連情報:秋元康氏が手掛けるアイドルプロジェクト「Soneium(ソニューム)」がソニーのレーベル「2」からデビューすることが決定しました。
「博報堂キースリーは、Web3の専門知識と実績、そして博報堂グループの強みを生かし、Soneiumを利用する企業や関係者と協力して、革新的なWeb3サービスを生み出すことを目指す。」
|文:栃山直樹
|画像:リリースから