イーサリアム開発カンファレンス「EDCON」のメインイベントの2日目は、サッカー元日本代表である本田圭佑氏が基調講演で幕を開け、7月30日に代々木競技場の第一体育館で開催されました。前日の1日目は同じ代々木競技場の第二体育館で行われましたが、2日目には舞台を第一体育館に移して開催されました。
東京オリンピックの競技会場として使用された第一体育館に入った際に驚いたのは、広大なアリーナが愛らしいキャラクターのインフレータブルでいっぱいだったことでした。第二体育館では本田氏の基調講演が行われていましたが、EDCONのウェブサイトでおなじみのユニコーンキャラクターがかわいらしいインフレータブルとして登場していました。代々木競技場には遊園地のような雰囲気を醸し出すほど、たくさんのキャラクターのインフレータブルが展示されていました。

「イーサリアム大学ディレクターでありEDCONのディレクターであるCy Li氏とNTMAX共同創設者の藤本真衣氏は、2日目の基調講演で、会場をかわいいキャラクターで満たしたことで、イーサリアムは将来もオープンソースを重視し、アイデアや創造性を大切にする姿勢を示した、と説明した。」
「第一体育館のメインステージは、観客席の高さに対応するために、相当な高さで設計されていました。さらに、前面には滑り台が設置され、セッションの登壇者は終了後、滑り台を滑り降りて、ラーメン鉢に飛び込む演出が用意されていました。」

「第2日目も、コミュニティやゲーム、ソーシャル関連など多岐にわたるテーマや、レイヤー2やインターオペラビリティ(相互接続性)などの技術的な議題に焦点を当てたセッションが行われました。」
「最後のセッションでは、ついにイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が登場し、会場の雰囲気は一段と盛り上がった。しかし、ステージに現れたのはブテリン氏ではなく、大きなインフレータブルのキャラクターだった。」
司会の2人は、壇上に現れたキャラクターがどうやって登場したのか疑問に思っていましたが、その様子にはまったく興味を示さずに壇上を歩くキャラクターでした。やがて、そのキャラクターから馬のお面を被った人物が姿を現しました。観客席の人々は、壇上で起きた不思議な出来事をただ眺めるしかありませんでしたが、馬のお面を外したその人物は、なんとブテリン氏だったのです。



浴衣を着たブテリン氏は、その後、これまでの演出とは全く関係ないかのように、いつもの独特なトーンで30分間しゃべり続けました。

冒頭で、イーサリアムのメインネットが稼働を開始した瞬間について振り返り、その時点では開発者が100人足らずしかいなかったことを指摘した。それからの10年でイーサリアムは大きく成長し、会場に向かって「今後の10年、イーサリアムをどのような方向に進めていくのか?」と問いかけた。そして、「今後の10年で、あなたがイーサリアムに寄せる期待は何ですか?」とも述べた。
「セッションでは、過去10年および今後10年にわたり、アプリケーション、ユーザーエクスペリエンス(UX)、ガス料金、第2層、予測市場、ウォレットなど、多岐にわたる視点で議論が展開されました。」
ブテリン氏のスピーチは、情報が非常に豊富である。ブテリン氏の頭の中から、多数の情報が滞ることなく、流れ出るような印象を受けた。
最後に、ブテリン氏はこう述べてセッションを結びました。「今日は詳細な回答は避けます。皆さん、イーサリアムコミュニティのメンバーのみなさんには、一緒にイーサリアムの未来を切り拓いていくプロセスに参加する貴重な機会があります。」
すると、MCの2人はブテリン氏に意見を尋ねようとしたが、ブテリン氏はすかさず滑り台に飛び乗り、ラーメンの入ったどんぶりにタッチした。まさに、全てが「ブテリン・ワールド」だった。


「ブテリン氏の講演終了後には、K-POPグループ「tripleS」のステージパフォーマンスや、グラミー賞受賞者RACによるDJセットが行われました。DJタイムでは、アリーナ内の「Web3 Garden」もオープンし、参加者は座席を離れて踊ったり、可愛らしいインフレータブルと写真を撮るなど、楽しいひとときを過ごしていました。」
東京で開催されたイーサリアム開発カンファレンス「EDCON」は、2017年のパリ、2018年のトロント、2019年のシドニー、2年間のオンラインイベントを経て、2022年にはサンフランシスコ、2023年にはモンテネグロで、そして2024年にはアジアで初めて東京で開催されました。
2日目の基調講演では、Cy Li氏と藤本真衣氏が「継続することの重要性」を強調し、「2025年も東京での開催が決まった」と発表しました。これにより、2年連続での開催が初めて実現することとなります。
「次の年には、イーサリアムの牽引者がどんな様子を見せるか、興味深いでしょうね。」
|文・写真:増田隆幸
イーサリアム開発カンファレンス「EDCON」のメインイベントの2日目は、サッカー元日本代表である本田圭佑氏が基調講演で幕を開け、7月30日に代々木競技場の第一体育館で開催されました。前日の1日目は同じ代々木競技場の第二体育館で行われましたが、2日目には舞台を第一体育館に移して開催されました。
東京オリンピックの競技会場として使用された第一体育館に入った際に驚いたのは、広大なアリーナが愛らしいキャラクターのインフレータブルでいっぱいだったことでした。第二体育館では本田氏の基調講演が行われていましたが、EDCONのウェブサイトでおなじみのユニコーンキャラクターがかわいらしいインフレータブルとして登場していました。代々木競技場には遊園地のような雰囲気を醸し出すほど、たくさんのキャラクターのインフレータブルが展示されていました。

「イーサリアム大学ディレクターでありEDCONのディレクターであるCy Li氏とNTMAX共同創設者の藤本真衣氏は、2日目の基調講演で、会場をかわいいキャラクターで満たしたことで、イーサリアムは将来もオープンソースを重視し、アイデアや創造性を大切にする姿勢を示した、と説明した。」
「第一体育館のメインステージは、観客席の高さに対応するために、相当な高さで設計されていました。さらに、前面には滑り台が設置され、セッションの登壇者は終了後、滑り台を滑り降りて、ラーメン鉢に飛び込む演出が用意されていました。」

「第2日目も、コミュニティやゲーム、ソーシャル関連など多岐にわたるテーマや、レイヤー2やインターオペラビリティ(相互接続性)などの技術的な議題に焦点を当てたセッションが行われました。」
「最後のセッションでは、ついにイーサリアムの共同創設者であるヴィタリック・ブテリン氏が登場し、会場の雰囲気は一段と盛り上がった。しかし、ステージに現れたのはブテリン氏ではなく、大きなインフレータブルのキャラクターだった。」
司会の2人は、壇上に現れたキャラクターがどうやって登場したのか疑問に思っていましたが、その様子にはまったく興味を示さずに壇上を歩くキャラクターでした。やがて、そのキャラクターから馬のお面を被った人物が姿を現しました。観客席の人々は、壇上で起きた不思議な出来事をただ眺めるしかありませんでしたが、馬のお面を外したその人物は、なんとブテリン氏だったのです。



浴衣を着たブテリン氏は、その後、これまでの演出とは全く関係ないかのように、いつもの独特なトーンで30分間しゃべり続けました。

冒頭で、イーサリアムのメインネットが稼働を開始した瞬間について振り返り、その時点では開発者が100人足らずしかいなかったことを指摘した。それからの10年でイーサリアムは大きく成長し、会場に向かって「今後の10年、イーサリアムをどのような方向に進めていくのか?」と問いかけた。そして、「今後の10年で、あなたがイーサリアムに寄せる期待は何ですか?」とも述べた。
「セッションでは、過去10年および今後10年にわたり、アプリケーション、ユーザーエクスペリエンス(UX)、ガス料金、第2層、予測市場、ウォレットなど、多岐にわたる視点で議論が展開されました。」
ブテリン氏のスピーチは、情報が非常に豊富である。ブテリン氏の頭の中から、多数の情報が滞ることなく、流れ出るような印象を受けた。
最後に、ブテリン氏はこう述べてセッションを結びました。「今日は詳細な回答は避けます。皆さん、イーサリアムコミュニティのメンバーのみなさんには、一緒にイーサリアムの未来を切り拓いていくプロセスに参加する貴重な機会があります。」
すると、MCの2人はブテリン氏に意見を尋ねようとしたが、ブテリン氏はすかさず滑り台に飛び乗り、ラーメンの入ったどんぶりにタッチした。まさに、全てが「ブテリン・ワールド」だった。


「ブテリン氏の講演終了後には、K-POPグループ「tripleS」のステージパフォーマンスや、グラミー賞受賞者RACによるDJセットが行われました。DJタイムでは、アリーナ内の「Web3 Garden」もオープンし、参加者は座席を離れて踊ったり、可愛らしいインフレータブルと写真を撮るなど、楽しいひとときを過ごしていました。」
東京で開催されたイーサリアム開発カンファレンス「EDCON」は、2017年のパリ、2018年のトロント、2019年のシドニー、2年間のオンラインイベントを経て、2022年にはサンフランシスコ、2023年にはモンテネグロで、そして2024年にはアジアで初めて東京で開催されました。
2日目の基調講演では、Cy Li氏と藤本真衣氏が「継続することの重要性」を強調し、「2025年も東京での開催が決まった」と発表しました。これにより、2年連続での開催が初めて実現することとなります。
「次の年には、イーサリアムの牽引者がどんな様子を見せるか、興味深いでしょうね。」
|文・写真:増田隆幸