暗号化されたトークンの非代替性（NFT）やブロックチェーン技術を活用したゲームに特化したdouble jump.tokyoという会社が28日、SBIインベストメントやGate Ventures（GVC）などの7社から総額15億円を超える資金を調達したことが発表された。調達した資金は、ブロックチェーンゲーム、ブロックチェーン基盤の開発やそれを支援するサービスの拡充、人材や組織体制の強化に活用される予定となっている。同日、BeInCryptoはGate Venturesのパートナーであるリチャード・リー氏に、WebX2024プロジェクトに関連して日本のブロックチェーンゲーム業界への投資の狙いなどについてインタビューを行った。
「GVCが最近日本で展開している活動や、double jump.tokyo（djt）への戦略的投資について教えていただけますか？」
「GVCは最初にOasysをバックアップし、最近では日本一のWeb3ゲーム企業であるdouble jump.tokyoに投資しました。今後は、日本企業との戦略的な提携の可能性をさらに模索していくことを楽しみにしています。」
「WebXを介して、より多くのパートナーシップを築き、さらに強固な関係を築けることを期待しています。」
「※Oasysはゲーム業界に特化したブロックチェーンプラットフォームであり、SEGA、バンダイナムコ、スクウェア・エニックスなどの著名な企業が参加しています。」
「ーdouble jump.tokyoへの投資の狙いは何か？また、ボーダレス戦略との連携はどうなのか？」
「私たちは、将来の大衆採用およびサイクルの推移に対する明確なビジョンを持っています。」
その原動力は2つあります。
「まず、政府機関、公的ファンド、金融機関、資産運用会社がこの業界に進出しています。日本は金融の重要拠点であり、私たちはいつもこの分野を注視してきました。機関投資家との繋がりを築くには最適な場所であると考えています。」
第2に、ゲームと知的財産権（IP）の側面についてです。私たちは、インフラやミドルウェアの時代が終わり、次に来るのはアプリケーションだと考えています。これはアジアで最も重要な大規模導入ツールであり、アニメやゲームは世界中で多くのユーザーを惹きつけています。
「この背景を踏まえ、私たちは専門知識を生かし、より広範な協力関係を模索し、日本での次なる暗号化の普及を進めたいと考えています。」
「GVCは国内プロジェクトとどのように連携する予定がありますか？ そして、どのようなサポートを期待していますか？」
「私は、本日のプレゼンテーションで、「この分野は非常に若いので、私たちは投資家だけでなく、むしろ建築業者のような立場を考えている」と述べました。」
私たちは、シンプルにYesかNoかを決定するだけではなく、プロジェクトに本当に共感したいと考えています。重要な部分を組み立て、暗号通貨のノウハウをプロジェクトに取り入れ、段階的に投資やTGE（Token Generation Event：新たな仮想通貨の発行イベント、投資家から資金を調達する目的）の準備をサポートします。コードの監査からトークノミクスのアドバイザリー、コンプライアンス法の枠組み、そして新しい投資家を導入するプロセスに至るまで、ただ投資家の代表者としてではなく、プロジェクトを進展させるパートナーとして尽力いたします。
Gate Ventureが投資を行う際、我々は暗号資産業界のリーディングカンパニーであるだけでなく、LPS（リミテッド・パートナーシップ）、つまり我々のバックボーンとなるパートナーである大手機関やファミリーオフィスを代表しています。
「従来の業界にとどまらず、暗号通貨業界からも、さらなるグローバルなリソース提供が可能です。これにより、プロジェクト支援の幅が広がります。今現在、プロジェクトの成熟まで資金調達をサポートする能力を持っています。」
「ー日本のWeb3ゲーム市場において、特に重要視している動向は何ですか？」
「はい、毎週マーケットの最新情報を分析し、四半期ごとや半年ごとにマーケットの見通しを公表しています。この変動が激しい業界で一貫したテーマを維持するのは非常に困難な課題ですね。」
「現在、私たちはパラレル・エクスキューション、ビットコインエコシステム、オンチェーンデリバティブ、そして特に完全なオンチェーンゲームの4つの分野に注力しており、この内容が質問に対する回答となります。」
「日本の市場、日本のポップカルチャー、そして日本のアニメやゲームの知的財産(IP)は、アプリケーション分野で急速に展開しています。日本のアニメやゲームのIPは世界的に有名であり、私たちの使命または達成したいことは、これらのアプリケーションをブロックチェーン上で運用することです。そのために、より分散化された手法で、新しいオンチェーンの選択肢が存在します。」
このような現象は日本だけだと思いますね。
“GVCからの投資を受けようとしている日本のWeb3ゲームのスタートアップに、最後のアドバイスをお願いします。”
「前述した通り、私たちはブロックチェーンの分野でビルダーであることを目指しています。この業界は非常に若いですし、ブロックチェーンは（皆さんが思っているよりも）複雑なものではありません。ブロックチェーンには公式の教科書が存在せず、数年かけて学び習得するほどの難解な技術ではありません。」
「その観点から、私がお勧めすることは、より広い視野を持つことです。」
「私たちGate Venturesも常にオープンマインドを持っています。」
この分野は急速に進化しているため、最新の情報やトレンドを常に把握しておくことが重要です。そのため、スタートアップ企業には、私たちと共に既存の枠組みにとらわれず、革新的な解決策を模索し、潜在的なシナジー効果を模索する姿勢を持ってほしいと考えています。
「投資は究極の目標ではなく、目標達成への手段に過ぎません。プロジェクトを成功させるには、ただ答えを提示するだけでなく、他の業界関係者との認知と興味を引くことが肝要だと考えています。」
したがって、この質問に答えるとすれば、まずはお互いが友達になり、お互いをよく理解することが重要です。そうすれば、すべてが自然と上手くいくと考えています。
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