ソニーが開発するEthereumのLayer 2ネットワーク「Soneium」において、ステーブルコイン「USD Coin (USDC)」が利用可能となります。
米国の企業であるサークル(Circle)は、2021年9月16日に、ソニー・ブロック・ソリューションズ・ラボ(Sony Block Solutions Labs)との戦略的提携を発表しました。この提携により、ソニーはサークルが推進する「Bridged USDC Standard」という標準規格を採用し、ブリッジ型USDCを自社チェーン上での主要トークンとして位置づけることになります。
リリースでは、ソニュームは「価値交換の基盤としてブリッジ型USDCを統合することで、クリエイターやユーザーに新たなチャンスをもたらし、シームレス、安全、ボーダーレスな取引を実現し、分散型技術をベースとしたグローバル経済の育成を実現する」と述べられている。
「Bridged USDC Standard」は、EVM(イーサリアム仮想マシン)互換ブロックチェーン上にブリッジ型USDCを展開するための標準規格。ブリッジ型USDCは、イーサリアムブロックチェーンのネイティブUSDCの代替として機能し、ソニュームなどのレイヤー2チェーン上で開発されたアプリにUSDC決済を手軽に導入することができるという。
リリースで、ソニー・ブロック・ソリューション・ラボのチェアマン、渡辺潤氏は「サークルの金融インフラをソニュームと統合することにより、デジタル・エンターテインメントと金融のあり方を再定義する準備が整った。この提携は、相互接続され、効率的なデジタルエコシステムを構築するという当社のビジョンと理想的に一致している」「我々は提携がもたらす可能性にエキサイトしている。技術的な進歩のみならず、ソニュームと世界中のユーザーに具体的なベネフィットをもたらすことができる」と述べている。
「ジェレミー・アレール氏、サークルの共同創業者兼CEOは、ソニーブロックソリューションラボとの提携について、デジタル時代におけるクリエイティビティとイノベーションを支援する新たな可能性を感じています。この提携は、サークルの使命であるステーブルコインとブロックチェーン技術の普及を促進し、クリエイターが安全で使いやすいWeb3体験を通じて成功するためのサポートを強化する重要なマイルストーンとなります」と述べました。
「増田隆幸氏による文章と、Sony Block Solutions Labsのチェアマンである渡辺潤氏と、Startale(スターテイル)のCEOである渡辺創太氏の対談が、WebXで行われました(CoinDesk JAPAN提供)」