- ジェフリーズ(Jefferies)は、コアウィーブ(CoreWeave)の株価が現在の水準にとどまった場合、コア・サイエンティフィック(Core Scientific)の株主が買収を拒否する可能性があると警告した。
- ジェフリーズは、買収を反映して、コア・サイエンティフィックの目標株価を16ドルから22ドルに引き上げた。
- ジェフリーズは、株主投票を前にコアウィーブの株価が回復しない場合、再交渉の余地があると見ている。
ビットコイン(BTC)マイナーのコア・サイエンティフィックは、2025年第2四半期の決算で、予想を下回る収益を報告したものの、調整後のEBITDAは予想を上回った。しかし、投資銀行ジェフリーズ(Jefferies)が8月18日に発表したリサーチレポートによると、依然として主要な焦点は、第4四半期に株主投票が予定されている、AIクラウドプロバイダーであるコアウィーブによる買収の提案である。
コアウィーブ株の現在の価格である99.97ドルでは、この全額株式交換の取引によるコア・サイエンティフィックの株価は約12.35ドルの評価となる。これは、ジェフリーズが推定する適正価格16ドル~23ドルを大幅に下回っている。
同レポートは、買収に関する投資家のセンチメントがコアウィーブの株価に直接結びついていると述べた。合意された0.1235の交換比率は、コアウィーブの株価変動に応じてコア・サイエンティフィックの価値が変動することを意味する。
コアウィーブ株は6月、183ドルという高値で取引されたものの、8月15日には株価が100ドルを下回って引け、これによりコア・サイエンティフィック株の買収案での評価額が市場水準を下回ったと、ジェフリーズは指摘した。コア・サイエンテフィック株は、14.13ドルで15日の取引を終えた。
この乖離は、一部の投資家が買収取引の失敗を予想していることを示唆しており、コア・サイエンティフィックの資産とキャッシュフローの潜在能力はより高い評価額を正当化するものだと、ジェフリーズは主張した。
ジェフリーズは、株主投票を前にコアウィーブの株価が回復しない場合、再交渉の余地があると見ている。より高い交換比率、おそらく0.16~0.20に引き上げられることで、コア・サイエンティフィック株の評価額を16ドル~23ドルの範囲内に戻すことができる可能性がある。カラー条項を設けることで、さらなるボラティリティに対して取引を安定させることもできる。
ジェフリーズは、コア・サイエンティフィック株に「買い」の評価を付けている。また、コアウィーブによる買収を反映して、目標株価を16ドルから22ドルに引き上げた。コア・サイエンティフィック株は、当記事執筆時点で1.8%高の14.40ドル付近で取引されている。
|翻訳・編集:山口晶子
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|原文:Core Scientific Faces Valuation Disconnect; PT Hiked to $22: Jefferies