- ソラナのメインネットは、一時的に1秒あたり10万件を超えるトランザクションを処理し、ピーク時には10万7540TPSに達した。
- この高いTPSは、ネットワーク容量のテストに使用される軽量命令である「noop」プログラムによって実現された。
- 実際のユーザー向けスループットは依然として低く、決済やアプリケーションの実効スループットは約1000TPSだ。
ブロックデータによると、ソラナ(Solana)は週末にメインネット上で1秒あたり10万件を超えるトランザクションを一時的に記録した。
ブロックは4万3016件の成功したトランザクションと50件の失敗したトランザクションを処理し、ピーク時には10万7540トランザクション/秒(TPS)に達した。これはバリデーター「Cavey Cool」によって処理された。
Solana just did 107,540 TPS on mainnet
yes, you read that correctly
over 100k TPS, on mainnet
good luck bears pic.twitter.com/nGF9Q1b86c
— mert | helius.dev (@0xMert_) August 17, 2025
これは、ノーオペレーション(noop)と呼ばれるプログラム呼び出し、つまりすべてのトランザクションで必要な軽量の命令によって引き起こされた。これらの命令は状態を変更せず、ネットワーク容量のストレステストに使用される。
批判的な人々は、このような負荷は人為的だと主張している。しかし、ヘリウム(Helius)のCEOであるMert Mumtaz氏はXへの投稿で、ネットワークにかかるコストは軽微ではないと述べている。実行コンピューティングユニット(CU)は低いものの、「総コスト」には署名検証、データロード、その他の実行以外のオーバーヘッドも含まれているからだ。
つまり、これらは無意味なスパムではなく、低コストのオラクルアップデートに匹敵すると言えるだろう。
also see original tweet: https://t.co/pKpNKPfeQB
— mert | helius.dev (@0xMert_) August 17, 2025
そのため、8月18日の朝時点での実際のユーザー向けスループットは大幅に低下している。オンチェーントラッカーのSolscanによると、平均TPSは3500で、その約3分の2がバリデータ投票取引だ。
ChainspectとSolscanは、支払いとアプリケーションの有効スループットを約1000TPSと推定している。
それでも、データは、ソラナがピーク時において、送金やオラクル更新などの実際のオペレーションで8万TPSから10万TPSを理論上維持できることを示しており、SOLトークンの魅力を高めている。
|翻訳:CoinDesk JAPAN
|編集:井上俊彦
|画像:Shutterstock
|原文:Solana Briefly Hits 100K TPS Under Stress Load, Boosting SOL Appeal