12月9日、CoinDesk JAPANは「初めての仮想通貨!口座開設後に視聴すべき動画」シリーズの最後を飾る第3回を公開しました。今回のテーマは「ステーキング」で、SBI VCトレードの代表取締役社長である近藤智彦氏が、わかりやすい図解を交えながらこの新しい資産運用手法について解説しています。動画はCoinDesk JAPANのYouTubeチャンネルで公開されており、わずか10分ほどで、仮想通貨特有の投資手法について学ぶことができます。
「ステーキング」って何?

「ステーキングは暗号通貨独自のメカニズムであり、投資家にとって最も重要なのは「暗号通貨を預けることで報酬を得られる」という点だと言えます。近藤氏によれば、ステーキングは暗号通貨のネットワークを安定化させるための仕組みであり、ユーザーは自身が保有している暗号通貨をネットワークに預けることで報酬を獲得できる仕組みです。」
イーサリアムを含むさまざまな暗号通貨でステーキングが可能ですが、全ての仮想通貨がステーキングに対応しているわけではなく、例えば、最も有名なビットコインはステーキングができません。
13銘柄に対応、報酬は最大で年率15%

2024年10月時点において、SBI VCトレードが提供しているステーキング対象となっている暗号通貨は13種類あります。国内の暗号資産取引所においては、これが最も多いと言われています。

「各銘柄ごとに異なる報酬率があり、イーサリアムの場合、年率3.3%程度です。中には年率15%という高い報酬率を提供している銘柄も存在します。」
SBI VCトレードにおけるステーキングの最大の利点は、特別な手続きが不要という点でしょう。近藤氏によると、SBI VCトレードでは、口座に対象となる暗号資産が入金されるだけで、自動的にステーキング対象となります。また、報酬は毎月自動的に振り込まれ、預けている暗号資産はすぐに売却することができます。これは、他社サービスとは異なり、都度申し込みや一定期間のロックアップが必要な場合が多い点が大きな違いと言えるでしょう。
「近藤氏によると、他社のサービスには90日間など、ある期間は売却できない場合もある。暗号資産の価格が大きく変動することから、いつでも売却できることは重要なポイントだ。」
税金はどうなる?

「ステーキングから得た収入は、他の仮想通貨取引で得た利益と同じように「雑所得」として扱われます。 1年間の総利益が20万円を超えると、確定申告が必要になります。」
近藤氏は、「非ステーキング対応の口座に資産を置いておくよりも、ステーキング可能な口座で資産を運用する方が、価格の変動によってその分の利益を上げることができる」と説明していました。
「今回の動画は、全3回シリーズのラストを飾るものです。このシリーズでは、暗号資産投資についての基礎知識から具体的な投資手法、そして新しい運用方法まで幅広い内容をカバーしており、暗号資産投資の全体像をざっくりと掴むことができます。動画の中では、さらに詳細な情報が提供されていますが、各動画の長さは10分〜15分程度ですので、ちょっとした隙間時間や移動時間などにぜひご視聴いただければと思います。」
■出演者
「SBI VCトレード株式会社の代表取締役社長である近藤 智彦氏」


2007年に早稲田大学理工学部を卒業し、SBIホールディングスに入社。SBIグループの情報システムを担当し、後に同グループの電子決済事業を経て、外国為替関連事業を手がけるSBIリクイディティ・マーケットでシステム担当の役員を務めました。2019年にはSBI VCトレードの取締役となり、暗号資産・Web3関連事業に従事し、2023年から現職を務めています。
「神本 侑季氏はN.Avenue社の代表取締役CEOで、モデレーターも務めています。」


2013年にヤフー株式会社(現Zホールディングス株式会社)に入社。Yahoo!ニュースを中心にメディア・広告のビジネス開発に従事した後、海外のテックベンチャー企業と共に新規事業立ち上げを担当。2018年より、グループの投資ファンドであるZコーポレーション株式会社にてブロックチェーン領域のリサーチ、事業開発に従事。 2018年より、同社の出資により設立した次世代金融領域の情報発信を行うメディア企業、N.Avenue株式会社の立ち上げを担い、現在は代表取締役社長。世界有数の暗号資産・フィンテックメディアCoinDeskの日本版「CoinDesk JAPAN」や、国内最大級のブロックチェーンカンファレンス「btokyo」などを運営する。
「文章:渡邉一樹氏 編集:CoinDesk JAPAN 写真提供:N.Avenue」