- XRPはスピニングボトムのローソク足パターンを描き、上昇トレンドに転換する可能性を示す初期サインを示しました。
- ビットコインは重要なトレンドラインを超えましたが、重要な抵抗水準を下回ったまま弱気の圧力を受けています。
XRP:底打ちを示すパターンを形成
XRPは9月1日に「スピニング・ボトム」と呼ばれるローソク足パターンを示しました。このパターンは、価格が幅広いレンジで動く中で、終値が始値に近い位置で推移することを意味します。日中の高値と安値を表すローソクの影は、買い手と売り手の双方が活発に取引していたことを示していますが、どちらも優位なポジションを獲得できなかったことを示しています。
XRPのような通貨が急激に価格が下落し、その後重要なサポートラインで特定のパターンが見られる場合、売り圧力が弱まり、価格が守られるために買い手が参入している可能性が示唆されています。
XRPの日足チャートにおけるスピニングボトムは、2021年7月の最高値3.65ドルから25%下落した後、8月3日の安値近辺で重要なサポートラインが形成されました。この価格水準は、過去に市場が急激な上昇を見せたポイントでもあります。

「XRPのスピニングボトムが出現すると、必ずしも直ちに強気相場となる保証はないものの、強気トレンドへの転換の可能性を示唆するシグナルと言えます。テクニカルアナリストやトレーダーは、通常、その後の価格変動を注視し、たとえば、スピニングボトムの高値を上回る強気のローソク足が形成されるかどうかなど、その確信を探求していきます。」
言い換え:要するに、注目すべきは9月1日に記録した2.84ドルの高値であり、現時点でXRPは2.81ドルで取引されています。
まだ危機は脱していない
「ただし、短期的な市場の乱れを取り除くために一般的に使用される5日単純移動平均線(SMA)と10日SMAはまだ下落傾向を示しており、弱気の流れが続いていることを示しています。さらに、最近のグッピー・マルチプル移動平均(GMMA)指標の変化により、弱気に転換しており、現時点では弱気シグナルが維持されています。」
要するに、市場の勢いはまだ売り手が有利であり、1日の最低価格である2.69ドルを割ることで、XRPは一段と急落する恐れがあるということです。
強気の兆候か?
MACD(移動平均収束拡散)ヒストグラムは、12週と26週の指数平滑移動平均を用いて市場の勢いを示す指標ですが、7月下旬以降ずっとマイナスの状態が続いています。それでも、XRPの価格は急激に下落せず、基本的には2.70ドルから3.00ドルの範囲で推移しています。

「価格の相対的な回復力は、MACDの潜在的な強気のクロスオーバーが急騰の幕開けになる可能性があることを示しています。例えば、ビットコイン(BTC)では昨年の9月、6万ドルを下回って取引が行われていたときにも同様の動きを見せました。」
- 「支持:2.69ドル(最低値は9月1日)、2.65ドル(5月の最高値)、2.48ドル(200日移動平均線)」
- 「レジスタンスラインは、2.84ドル(9月1日に記録した最高値)、3.38ドル(8月の最高値)、3.65ドル(7月の最高値)です」と言い換えることができます。
ビットコインは下降トレンドラインを上抜け
「ビットコインが12万4000ドルを超える過去最高値からの下落トレンドラインを突破しましたが、一目均衡表や50日移動平均線、100日移動平均線、そして8月3日の安値など主要な抵抗線を下回っています。そのため、現時点では弱気相場が予想されます。さらに、月足チャートにおけるRSI(相対力指数)からは、弱気のダイバージェンスが明らかに観察されています。」

これらのサインを統合すると、市場の暗い兆候が浮かび上がり、上昇相場の際に売り圧力に直面する可能性があることが示唆されています。このネガティブな見通しを明確に覆すためには、現在重要なレジスタンスゾーンとなっている一目均衡表の雲を突破し、その水準を維持する必要があります。
- 「サポート:10万7286ドル(9月1日の最低価格)、10万ドル、9万8330ドル(6月22日のスイングローの最低価格)」
- 「サポート水準は、11万756ドル(一目均衡表の雲)、11万1728ドル(100日単純移動平均線)、11万5780ドル(50日単純移動平均線)となっています。」
「XRPの『スピニングボトム』が回復ラリーを示唆、BTCが下降トレンドラインを突破する中」 CoinDesk JAPANが編集し、井上俊彦が編集した画像を使用。