- ビットコインネットワークのハッシュレートは7月末から4%増加したと、JPモルガンのレポートは述べた。
- 同行が追跡している米国上場のマイニング企業は現在、グローバルネットワークにおいて過去最高の33.6%を占めている。
- テラウルフとフルイドスタックの契約の報道を受けて、ハイパフォーマンスコンピューティングへのエクスポージャーを持つ事業者は好調なパフォーマンスを示したと同行は指摘。
ウォール街の銀行JPモルガン(JPMorgan)は18日のリサーチレポートで、ビットコインネットワークのハッシュレートが今月最初の2週間で4%上昇し、平均937エクサハッシュ/秒(EH/s)に達したと発表した。
ハッシュレートは、プルーフ・オブ・ワーク(PoW)のブロックチェーン上でマイニング(採掘)とトランザクション処理に使用される総計算能力を指し、業界における競争やマイニング難易度の指標となる。
同行が追跡している米国上場マイナー13社の合計ハッシュレートは、前年比で94%増加し、ネットワークハッシュレートの増加率48%の約2倍となった。米国マイナーは現在、世界全体において過去最高水準の33.6%を占めている。
「今月最初の2週間で、マイナーは1EH/sあたり約5万6300ドルの日次ブロック報酬収入を得たと我々は推定しており、これは前月比2%減だ」と同行のアナリスト、レジナルド・スミス(Reginald Smith)氏とチャールズ・ピアース(Charles Pearce)氏は書いている。
1日あたりのマイニング収益性を示す指標であるハッシュ価格も、7月末から2%下落したとレポートは述べた。
同行がカバーするビットコインマイニング企業の総時価総額は、今月6%増加して337億ドル(約4兆9900億円、1ドル148円換算)となった。ハイパフォーマンスコンピューティング(HPC)へのエクスポージャーを持つ事業者は、テラウルフ(TeraWulf)がフルイドスタック(Fluidstack)とのコロケーション契約、およびインターネット大手グーグル(Google)からの投資を発表したことを受けて、好調なパフォーマンスを示した。
テラウルフは8月最初の2週間で74%上昇し、爆発的な上昇となった。ライオット・プラットフォームズ(Riot Platforms)は16%下落し、他を下回るパフォーマンスを示したとレポートは付け加えた。
|翻訳・編集:廣瀬優香
|画像:Aoyon Ashraf/CoinDesk
|原文:Bitcoin Network Hashrate Rose 4% in First Two Weeks of August: JPMorgan