「ビットコインは9万7000ドル近辺まで値上がりした後、急落──ETHとXRPは7%の急騰をみせる」

ビットコイン、9万7000ドル付近まで上昇した後に急落──ETH、XRPは7%急騰

ビットコインは一時9万7000ドルを超え、10万ドルに到達する可能性があったと思われましたが、その後9万5500ドル近辺まで価格が下落しました。
「イーサリアムは、ブロックチェーン上での取引量、新規ウォレットの作成数、収益などのすべてが急速に伸びており、ETHは良好な成績を示しています。」
一部の投資家は、トランプ次期大統領がスコット・ベッセント氏を財務長官に指名したことにより、市場全体への楽観的な見方が広まっていると指摘しています。

ビットコイン（BTC）は一時9万7000ドルを越え、ソーシャルメディア上で10万ドルの大台到達への期待が高まりましたが、11月28日の午前、アジア時間には9万5500ドル近辺まで価格が下落しました。

データによれば、感謝祭の週末を控え、ビットコインは過去24時間で3.3%上昇しました。この上昇によりビットコインの勢いが強まり、イーサリアム（ETH）は7%急騰し、エックス・アール・ピー（XRP）とバイナンスコイン（BNB）は6%上昇し、さらにドージコイン（DOGE）も5%超の上昇を記録しました。

CoinDeskの分析によると、ETHに関連する先物取引とオンチェーンのトランザクションが活発化しており、トレーダーたちが時価総額ランキングで2位を占める暗号資産におけるアップデートによる価格変動を期待しているとの指摘がされました。

データによると、イーサリアムの収益、手数料、新規ウォレット、そしてチェーン上での取引量が増加しており、過去1カ月間の活動レベルが5月から9月までの期間と比較して上昇していると示されています。一方、永続先物契約と標準先物契約の未決済建玉は急激に増加し、過去最高の632万ETH（270億ドル相当、約4兆5000億円、1ドル=150円換算）超となっており、これらはETH価格の上昇を示唆する兆候となっています。

DeFiトークンのアーベー（AAVE）やユニスワップ（UNI）も上昇トレンドにあり、9%の値上がりを記録しています。ミームコインのぺぺコイン（PEPE）やモグ（MOG）も8%以上の急騰を見せています。これは、イーサリアムのベータベット的な役割を果たす傾向があり、CoinDeskの5月の分析でも指摘されているところです。

「QCPキャピタル（QCP Capital）のトレーダーは27日の配信で、株式市場がリスク資産クラスの成長を後押ししている中で、資金がETHに移行していると述べました。」

暗号通貨データ企業QCPによると、「市場は今、ETHへの資金が流入しており、それはETH/BTCペアが大統領選挙後の最低値0.0318から0.0366へ13%急上昇したことからも明らかだ。さらに、ETHはわずか0.5%上昇にとどまったCoinDesk 20指数（CD20）を上回るパフォーマンスを示している」と述べた。

「ウォール街において、次期アメリカ大統領であるドナルド・トランプ氏がスコット・ベッセント氏を財務長官に指名したことで、市場心理が改善し、株価が過去最高値を更新しました。ベッセント氏が市場に好意的なアプローチを取る姿勢や、トランプ氏が関税政策を緩和する可能性があるという考えが楽観論を後押しし、リスク資産が主導して市場全体で幅広い上昇相場が発生しました」とQCPは述べました。

ベッセント氏は、マクロ投資会社であるKey Square Groupを率いています。30年前には、著名な投資家ジョージ・ソロスの下で働いており、ソロス・ファンド・マネジメントが10億ドル以上の利益を上げたことで有名な「英ポンド売り」という賭けの一翼を担ったとされています。

7月の取材で、ベッセント氏は暗号資産を「自由の象徴」と位置付け、暗号資産経済が「根付く」と述べ、これまで市場に参入していなかった若い世代に対して、暗号資産が新たな資産クラスとして魅力的である可能性が高まっていることを指摘しました。

「暗号通貨ニュースサイトCoinDesk JAPANによる編集、井上俊彦氏による校正、画像提供はShutterstock、元記事は『Bitcoinが97,000ドルを超えて急騰した後、急落。EtherやXRPは7%急上昇』」

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