- 銀行はビットコイン取引を新たな資産クラスとして取り入れたいと考えていますが、アメリカの規制当局の要件によってその実現が阻まれていると、ハワード・ルトニック氏は述べています。
- 「銀行がビットコインを保有しない理由はそこにある。しかしながら、規制環境が改善すれば、全ての伝統的金融機関がビットコインへの参入を優先するだろう、と彼は述べた。」
「カンター・フィッツジェラルド(Cantor Fitzgerald)の最高経営責任者(CEO)であるハワード・ルトニック(Howard Lutnick)氏は、伝統的な金融機関(TradFi)が新しい資産クラスとしてビットコイン(BTC)取引を希望しているものの、既存の米国規制当局の要件によりその実現が難しい状況にあると述べています。」
「ルトニック氏は、9月4日にX(旧ツイッター)に投稿した際、ビットコインが「TradFiコミュニティから見れば、いまさらグローバル金融シーンに踏み込んできた外部者」と述べました。」
「もし銀行があなたのビットコインを保有する場合、銀行はその金額と同じだけの資金を確保しなければならなく、言い換えれば『刑務所』にいるような状況になります。ですから、銀行はビットコインを保有することはありません。ただし、規制環境が整備されていれば、伝統的な金融機関はどうしてもビットコインを本格的に取り扱うでしょう」と、ルトニック氏は述べています。
暗号資産に特化したプロの立場として、Kantar・Fitzgerald社のCEOが6月にビットコイン融資サービスの立ち上げ計画を発表しました。さらに、暗号資産支持派である共和党指名の米大統領候補であるDonald Trump氏から、政権移行チームの議長に指名されたルトニック氏がその発表者であります。
ルトニック氏によると、カンター・フィッツジェラルドは大量のビットコインを保有しており、約2900億円に相当する20億ドルの融資を活用して、ビットコイン融資事業を展開し、ビットコイン保有者にレバレッジを提供する計画を立てているという。この企業はすでにステーブルコインを発行するテザー(Tether)との米国債取引を行っている。
「トラッドファイナンス企業はビットコインで取引したいと希望している」 – キャントー・フィッツジェラルドCEO