「仮想通貨市場は上昇相場を維持し、2027年まで続く見通し：バーンスタイン」

バーンスタイン（Bernstein）は、暗号資産（仮想通貨）の強気相場が2027年まで続くと見ており、ビットコインは来年中に15万ドル～20万ドルに達し、上昇はイーサリアム、ソラナ、および分散型金融（DeFi）にまで拡大すると予測した。
バーンスタインは、ロビンフッド（Robinhood）の目標株価を105ドルから160ドルに引き上げ、株式の「アウトパフォーム」評価を維持した。

ウォール街の証券会社バーンスタインは、暗号資産の強気相場が以前の予想よりも長く続き、2025年～2026年ではなく、2027年にピークを迎える可能性があると、8月19日のレポートで述べた。

さらにバーンスタインは、アウトパフォームの評価を与えたロビンフッド、コインベース（Coinbase）、サークル（Circle）のすべてが、その強気相場から恩恵を受けると見ている。

バーンスタインはロビンフッドの目標株価を105ドルから160ドルに引き上げた。当記事執筆時点で、ロビンフッドの株価は115ドル前後と、ほぼ横ばいで推移している。

ガウタム・チュガニ（Gautam Chhugani）氏率いるアナリストらは、ビットコインが来年中に15万ドル～20万ドルに達すると予測しているが、上昇はイーサリアム（ETH）、ソラナ（SOL）、および分散型金融（DeFi）トークンへと広がり、コインベースがその主要な受益者となると考えている。

アナリストらは、2025年後半の金利低下がステーキングやオンチェーンでの利回り商品の需要を高める可能性があると主張した。また、イーサリアムやソラナに特化したトレジャリー戦略は、ストラテジー（Strategy）社のビットコインへの取り組みを模倣するだけでなく、追加の利回りをもたらす可能性があると、アナリストらは指摘した。

バーンスタインは、ロビンフッドとコインベースでの活動ですでに勢いが見られ、USDコイン（USDC）の供給が急増していることを理由に、取引高が2026年に急増し、2027年にピークに達すると予測した。

コインベースのデリバティブ分野での事業拡大と、2027年までに1730億ドル（約26兆円、1ドル＝148円換算）に達すると予測されるサークル社のUSDCの採用増加が、バーンスタインの強気な見方を裏付けている。

ロビンフッドの多角的モデルが2027年までに53%のEPS（一株当たり利益）年平均成長率（CAGR）をもたらすと期待されており、それが同社の評価倍率の格上げを裏付けていると、レポートは付け加えた。

｜翻訳・編集：山口晶子
｜画像：ArtTower/Pixabay
｜原文：Crypto Bull Market Could Run Till 2027, With Major Upside for HOOD, COIN, CRCL: Bernstein

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バーンスタインは、ロビンフッド（Robinhood）の目標株価を105ドルから160ドルに引き上げ、株式の「アウトパフォーム」評価を維持した。