8月9日に、Digital Entertainment Asset(DEA)は、日本酒NFTマーケットプレイス「Sake World NFT」の海外展開を支援するためにGameFiを活用すると発表しました。具体的には、「Sake World NFT」で販売される日本酒NFTの取引や流通を促進するために、ゲームコンテンツを活用するということです。
「Sake World NFT」を利用した事業が、経済産業省が実施する「令和5年度のWeb3.0・ブロックチェーンを活用したデジタル公共財等構築実証事業」に選定されました。
「Sake World NFT」は、一般的なオンラインショッピングサイトと同様に日本酒を購入できるだけでなく、酒の引換券をNFTとして保有し、管理および成熟させ、個人同士でそのNFTを取引できる新しいマーケットプレイスです。通常、酒税法により、酒類販売業免許を持っている者しか販売できませんが、NFTを介することで一般ユーザーでも購入・販売が可能です。さらに、一般ユーザー同士の取引が成立した場合、日本酒を製造した酒蔵に取引額に応じた一定のロイヤリティが収益として還元される仕組みとなっています。
シンガポールを拠点とするDEAは、グローバルなGameFiプラットフォーム事業を展開しており、日本酒酒蔵の売上不振を解決するため、リーフ・パブリケーションズと協力して、日本酒の海外販売を促進するアイデアを検討してきました。この取り組みは、経産省の事業として認められ、シンガポールを中心に両社が連携して、DEAのGameFiプラットフォームPlayMiningのゲーム「利き酒 to Earn(仮)」を活用して日本酒の販売促進を行う実証事業を展開することになりました。

文章の執筏:井上俊彦 画像提供:Digital Entertainment Asset/Sake World NFT