ナイジェリアの裁判官は、暗号通貨取引所バイナンスの役員であるティグラン・ガンバリャン氏の保釈申請を却下したと、氏の家族の広報担当者が10月4日に発表しました。
仮想通貨取引所で知られるバイナンスのコンプライアンス部門責任者であるガンバリャン氏が、2月以降、ナイジェリアで拘束された。同氏は、同じバイナンスの同僚であるアフリカ地域マネージャーのイギリス系ケニア人ナディーム・アンジャルワラ氏が拘束を逃れた後、テロ組織のボコ・ハラムのメンバーや他の受刑者たちとともに有名なクジェ刑務所に収監されている状況となっている。
「ガンバリャン氏はバイナンス社と共に、脱税とマネーロンダリングの疑いで告発されたが、その後脱税の疑いは取り下げられた。」
裁判所は、9月に予定されていた保釈決定を延期することになりました。ガンバリャン氏の弁護士は、当該氏の健康状態が悪化していることを理由に、新たな保釈の申請を行っていました。また、ブルームバーグの報道によると、弁護士のマーク・モルディ氏は9月、ガンバリャン氏は7月18日以降に手術が必要であり、刑務所内では現在、提供できない緊急の支援が必要だと裁判所に伝えました。
ガンバリャン氏は刑務所内でマラリア、肺炎、扁桃炎を発症し、さらに背中の椎間板ヘルニアの合併症も患っており、そのために車椅子が必要な状態であると報告されている。しかし、最近の法廷出廷の映像には、ガンバリャン氏が車椅子を使わずに、松葉杖1本で苦労しながら歩いている様子が映っていた。
“ティグランと同じく苦しむ人物が、適切な医療を受ける機会を奪われることは完全に不当であり、彼が解放された際には、受けたダメージが永続的ではないことを願わずにはいられない。夫であるティグランの妻、ユキ・ガンバリャン氏はこう語る。「私は疲弊し、がっかりしているが、夫の正当な自由のために闘い続けるつもりだ」。”
「CoinDesk JAPANが編集し、井上俊彦が寄稿した記事で、バイナンスのコンプライアンス責任者であるティグラン・ガンバリャン氏の写真が掲載されています(提供:Shutterstock/Consensus)。内容は、ナイジェリアで保釈を求められたバイナンス幹部ティグラン・ガンバリャン氏が保釈を拒否されたことに関するものです。」